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流動性の罠とは何ですか?

縦軸を利子率、横軸を国民所得とし、財市場と貨幣市場の均衡を分析する「IS-LMモデル」では、「流動性の罠」はLM曲線が利子率の下限で水平となる状態を指します。 この時、金融政策は均衡点の国民所得を変化させることができません。 一方、財政政策は水平となったLM曲線上でIS曲線を右方向に動かすため、均衡点の国民所得は財政政策の分だけ増大することになります。 当社の取扱商品等へのご投資には、商品ごとに所定の手数料等をご負担いただく場合があります。

流動性ってなんですか?

ここでつかっている「流動性」とは「貨幣供給量」のことです。 金利が下がってくると、お金を銀行に預けていても資産は増えにくくなっていきますよね。 したがって、企業は設備などにお金を使い、景気がまわるようになると言われています。 これは、中央銀行が貨幣の供給量を調整してそのように仕向けているのです。 しかし、人間の心理というのはそう簡単には行きません。 論理的にはそうなると言われていても、先行きが不透明、これから経済状況が上がっていくかわからない…そんな状態で人々が手持ちの資金を設備投資や消費に使うでしょうか? みなさんも、万が一のときのために多くのお金を手元に残しているというような状態ではないでしょうか。 しかし、金利は無限に下げ続けられるわけではありません。

流動性の罠を提示したケインズの解決策は何ですか?

流動性の罠を提示したケインズが強調したのは、金利を引き下げることが選択肢になかった場合、経済は不況から抜け出すために何か他のものを必要としていたということでした。 彼の解決策は財政政策でした。 政府は民間部門から(余剰の民間部門の貯蓄から)借りて、経済を刺激する方法です。 拡大的な財政政策は、総需要の増加と経済成長につながり、インフレも引き起こします。

流動性のワナとはどういう意味ですか?

流動性のワナ(Liquidity Trap)とは、金融緩和により金利が一定水準以下に低下した場合、投機的動機による貨幣需要が無限大となり、通常の金融政策が効力を失うことを指します。 金利水準が異常に低いと、いくら金融緩和を行っても景気刺激策にならない状況に陥ります。 一般に景気後退時の対策として金融緩和を行うと金利が低下することで民間投資や消費が増加すると思われますが、一定水準以下になると銀行などに資金が大量に滞留し、貸し出しとして企業や個人など民間に流れ込まず、設備投資や個人消費などが増えません。 このような状況に陥った場合、従来の金融政策は効かなくなり、量的緩和やマイナス金利、大規模な財政政策などが発動されることもあります。

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